A Memory 第二章
□第21話・揺れる焔
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「!アッシュ!ルーク!」
―キムラスカ、バチカル城前―
帰ってきた彼等を迎えたのは、インゴベルトと話の決着を着けたナタリア達。
生きているアッシュを見、ナタリアは嬉しそうにアッシュ救出組に歩み寄った。
その後ろにはナタリアと共に残ったイオンと、先程まで拘束されていたジェイドとヴァンの姿…。
「!兄さん!!」
二人を見た瞬間――。ティアは余程心配していたのだろう…。解放された兄に抱き付く。
「ティア。…心配を掛けたな…」
「無事で…良かった…っ兄さん…」
兄妹の再会に微笑むジェイド。
と、そんなジェイドにアニスはタタタと走り寄る。
「大佐ぁ!心配しましたよぉ〜」
「ありがとうございます。さすがに今回はヤバイと思いましたv」
ニッコリとアニスに笑い掛けながら、「あなたは…無事ではなさそうですねぇ」とアッシュを見るジェイド。
ルークに今だ横抱きにされている状態のアッシュは、仕方なしに「悪いか…」と悔しそうに返した。
「四人共。アッシュ救出、ご苦労様でした」
「ティアだけの力では大変でしょう。私も、アッシュの怪我を治すお手伝いを致しますわ」
イオンがそう言った後、治癒術を掛けたが、まだ治りきっていないアッシュの傷を見、察したナタリアがそう申し出る。
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