A Memory 第二章

□第21話・揺れる焔
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「え?ナタリアって治癒術使えるのか??」

彼女の言い分に、アッシュは目を見開いた。

本来、治癒術を使えるのは第七音譜術士のみ。


というコトは……





「勿論使えますわ!私、これでも第七音譜術士ですの!」

「マジで!?」


予想外の事実。まさかお姫様まで第七音素使いとは…。

ティアは抱き付いていた兄から離れアッシュの傍に寄ると、ナタリアと共に再び治癒を施した。


その間にも、イオンは重大なコトと言い、話を進める。



「なんとか陛下を納得させ、親書を読んで頂けるコトになりました。上手くいけば…マルクトとキムラスカの間に、和平条約が結ばれます」

「じゃぁ、当初の目的は達成出来たワケですねぇ〜!」

「えぇ」

「あとは…陛下の心境次第……ですかね」


喜ぶアニスを尻目に、ジェイドはふぅ…と溜め息を吐く。





「お父様なら…きっと大丈夫。今度は……間違ったりしませんわよね…」

「…ナタリア……」


暫くして、アッシュの傷は完治した。



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