A Memory 第二章

□第21話・揺れる焔
3ページ/15ページ



「ありがとう、ティア!ナタリア!」

ルークの腕から降り、アッシュは治った体をぐぐ…ッと伸ばす。


「礼には及ばないわ」

「お役に立てて、嬉しいですわ」


二人はニッコリ笑いながら、その様子を眺めた。



「アッシュも治ったし、旦那とヴァンも取り戻せた。…今日はもう遅い…ゆっくり休もうぜ」


ガイの提案に、皆が賛同する。


休む場所に困ったが、事情を知らない一般市民の宿屋なら、マルクト人でも道師権限でなんとかなるだろう…というコトになり、ジェイド、イオン、アニス。それに追放されたであろうヴァンとアッシュ。兄が心配になったティアはそこで泊まるコトになった。

当然。ルークとガイはファブレ邸へ。




(…ルークと離れ離れか……)


いつから自分はこんな乙女になったんだ?なんてツッコミたくなるようなコトを考え、アッシュはチラリ…とルークを見る。











が、















「……じゃぁ、皆。また明日…」



ルークはアッシュの視線に気付かなかったように……ふらふらとした足取りで、自分の屋敷へと戻って行った。



.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ