A Memory 第二章
□第21話・揺れる焔
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「ありがとう、ティア!ナタリア!」
ルークの腕から降り、アッシュは治った体をぐぐ…ッと伸ばす。
「礼には及ばないわ」
「お役に立てて、嬉しいですわ」
二人はニッコリ笑いながら、その様子を眺めた。
「アッシュも治ったし、旦那とヴァンも取り戻せた。…今日はもう遅い…ゆっくり休もうぜ」
ガイの提案に、皆が賛同する。
休む場所に困ったが、事情を知らない一般市民の宿屋なら、マルクト人でも道師権限でなんとかなるだろう…というコトになり、ジェイド、イオン、アニス。それに追放されたであろうヴァンとアッシュ。兄が心配になったティアはそこで泊まるコトになった。
当然。ルークとガイはファブレ邸へ。
(…ルークと離れ離れか……)
いつから自分はこんな乙女になったんだ?なんてツッコミたくなるようなコトを考え、アッシュはチラリ…とルークを見る。
が、
「……じゃぁ、皆。また明日…」
ルークはアッシュの視線に気付かなかったように……ふらふらとした足取りで、自分の屋敷へと戻って行った。
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