■注意■


夢主の名前はデフォルトになっています。
過去拍手での掲載では変換できますのでご了承ください。




「えー、本日の予定ですが…真と美希はレッスン」

「まきょー!まきょー!」

「はにぃ〜v」

「律子は小鳥さんが溜めに溜め込んでいた始末書をお願いします」

「めっ」

「…………」




さて、そろそろツッコミをいれても許されるだろう。
頭にずっとくっ付いて「はにぃーv」を連呼していたちっこいのを剥ぎ取り。
腕にくっ付いて「まきょー!」と泣いていたちっこいのを剥ぎ取り。
そしてデスクで何故か仕事をしていた「めっ」とか言うのを掴み、私は大声を出した。




「なんなんですか!!このちっこい生き物達はああ!!!!?」

「あふぅとまこちーとちっちゃんです」

「いや律子さん!?私は名前なんて聞いてなくてですね!」

「有給明けたら事務所に変な生物が大量発生してるんですものね。動転するお気持ちはお察しします」

「大量…発生って…」




言われてみると、事務所のあちこちに同じちっこい生物達がいた。
「ぴよっ」「とかー」「ちー」「かっかー」「くっ」「あらー」「キー!」。
………思わずお顔に両手をかぶして現実逃避してしまうのも仕方ないと思うのです。
そしてその間にも「はにぃー」「まきょー」とか言ってちっこいのがくっ付いてくるのです。




「…で、コノ生物達は一体なんなんですか?」

「私だって知りたいですよ。ただ、私たちに似てるってだけです」

「ホントだ。この子律子に似てる」




改めてちっこいのを見つめると「めっ、めっ」とか言って暴れだした。
そういえば何故だかこの子もお仕事してくれてるんだっけ。
邪魔してごめんね、謝ってデスクに戻してあげると「めっ」と小さく手を挙げちっちゃんは仕事を再開した。
律子がもう一人いる、と考えると仕事もそりゃ当然楽になりますよね。
どうりで最近小鳥さんが怠けて…何も言わないでおこう。




「小さい律子だからちっちゃんね、なるほど…」

「で、ずっと頭に貼り付いているのがあふぅです」

「この子は美希にソックリですね、貼りつき具合とか」

「この子達は懐くと引っ付きたがるんですよ、そのまこちーとかも」

「……ちっこい真だ」

「まきょー」




頭にくっ付いているのがあふぅで、腕にくっ付いてるのがまこちー。
う…ん、可愛い。すごく可愛らしい、けどね?




「さすがにこんなにいると…圧巻というか、すごいな」

「動物園の域に達してると思います、私も」




こういうとき、常識人って苦労する立場にあるんですよね。
もはや諦めている律子の肩をポン、と叩き二人でしみじみしていると頭に乗っているあふぅが暴れだした。
小さな手足がポコパカと私の頭に当たり地味に痛い。




「やー!」

「な、なに?どうしたの?」

「離れるのー!ハニーはミキのハニーなの!!」

「ちょっ、美希!?あふぅ相手に何怒って」

「まきょー!」

「いくらまこちーでも心さんだけは譲れないよー!」

「ぐぇっ!ちょ、二人ともストップ…頭がもげっ」




頭に乗っているあふぅを引き離そうと美希が引っ張り体が逆くの字になり。
腕にくっ付いているまこちーを引き離そうと真が引っ張り体がまた前に引っ張られる。




「やー!やー!」

「ハニーはミキのなのー!」

「まきょー!まきょー!」

「だーかーらー!心さんから離れろってばー!」

「もうこの事務所ヤダー!!!」




あふぅでまきょーでめっな子たち
(なぜだろう、有給取る前のほうが仕事楽だった気がするのは…)








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