バスケと白の少女

□第2Q 手品師
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雨が降り注ぐ放課後



「リコ先輩‥これじゃロードは無理ですよ」


「そうね‥」


こうして一年対二年のミニゲームを行うことにした




一年だけで決勝リーグに行った先輩の実力を見なくちゃ!





「ビビることじゃねー相手は弱いより強い方がいいに決まってんだろ!」



行くぞ!!



ジャンプボールは火神がとりそのままダンクをかます



「‥一人でやって楽しいの‥」

「えっ‥琴美ちゃん?」

「あっ、独り言ですよ‥先輩達ぃー火神をお願いしますねー」


あたしは先輩の実力がみたい、一年も強いだろうけど、火神を止められなければそれだけだから


にしてもテツは相変わらずだっ


そして、火神は一人でバスケをする

「‥わけにはいかねーなーそろそろ大人しくしてもらおうか!」


火神に三人つく


ボールを持ってなくても二人





15対31で二年がリード


「やっぱり強い」

「てゆーか勝てるわけなかったし」

「もういいよ」


おいおい‥諦めるのはやいわ


「もういいって‥なんだそれオイ!!」


火神が胸ぐらを掴み怒鳴る
‥ん?テツそれは‥


カクッ


「あっ‥」


火神の神経をテツは逆撫でする


あたしの横ではリコ先輩がテツをみて驚く
「先輩‥テツを見失わないでくださいね!」

「え?琴美ちゃん?」

「ほら、始まります」

テツにパスが渡る


この違和感は何?
もしかして‥
なにかとんでもないことが
起きてる‥!?



パスがいつの間にかに渡り
そしてゴール近くの選手がシュートする


「どーなってんだ一体!!?」

「気が付くとパスが通って決まってる」



「(存在感のなさを利用してパスの中継役に!?しかもボールに触ってる時間が極端に短い!!‥じゃ彼は‥まさか‥元のカゲの薄さをもっと薄めたってこと〜!?)」


「リコ先輩‥ミスディレクションって知っていますか?」

「手品などに使われる人の意識を誘導するやつのことよね?」

「はい、あってますテツはミスディレクションによって自分ではなくボールや他のプレイヤーなどに相手の意識を誘導するんです、つまりテツは試合中『カゲが薄い』言うより自分以外を見るようにし向けているんですよ」




これ黒子の‥!!



「元帝光中のレギュラーでパス回しに特化した見えない選手です」


「噂は知ってたけど実在するなんて!!

 『キセキの世代』幻の六人目」
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