赤髪と双子

□噂の君
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体育館に人が集まるなか

あたしと楓は教室にいた


「あたし、マネージャーになるわ」

「勝手にしろ」

楓は、きれいとは言えない字で入部届を書いていた


「まぁ、むちゃしないでね、あっ彩子さんもマネージャーなんだよ」

「‥ふぅん」

楓がいきなり立ち上がり行くぞと言われあたしも付いて行った















ザワザワと人の声が聞こえる


「ん?赤い髪」

「‥‥。」

花道は素早い動きでボールをと‥スライディングで取ろうとする


「ぷっ‥でもなかなか動きいいよ」

「どおほう‥」

あたしの横でつぶやく楓


「キャプテンってそれってウチのお兄ちゃんじゃない!」

およ、お兄ちゃん


「ねぇ、貴方キャプテンの妹ちゃん?」

「え?あ‥あの」

「あなた、確か流川といつもいる子」

「あー、どうも流川蓮です双子の妹です。でキャプテンの妹ちゃんだよね」
「はい、なんかすごいことに」

「止めなくちゃ!」

「ありゃ」

「ごめんね、晴子が」

「大丈夫大丈夫!またお話しするよ?ありがとう」





あたしが楓のもとに戻った時だった‥



ドッターン


人が倒れる音が聞こえた


「え‥ちょ」

楓の後ろに隠れる


わー

とざわめきが酷くなる

「もう、大丈夫だ‥」

「え、ぁうん」








1対1はヒートアップし花道はメラメラと燃えた

キャプテンでゴールを決めようとした時


「!?」
「お!?」

「フンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフン」

シュートコースを全て塞ぐブロック


後に、フンフンディフェンスという

それを彼はしていた


「身体能力は高いねー、楓以上じゃない?」

「ふん‥」

楓は目をそらす

「桜木君ガンバッテ!」

その声を聞きボールを片手につかみボール回しをし
持ったまま走り出す


何回か、叩かれたが、負けじと根性をみせる花道
やけくそにボールを投げた


「アリウープ?」

「あの、どあほうができるわけない」

キャプテンがボールを掴むが
キャプテンの上からぶち込んだ





「わぁお」


「行くぞ」

「はーい」








外に出た時の楓の顔は少し笑っていた


なかなかやる赤い髪‥殴られた噂の彼の滅茶苦茶さ


そして、伸びる才能に




喜びを
 

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