魔法と絆

□第1夜 身分を隠して
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「シン様‥シャラ様がまた行方不明です」

「またか‥まぁ、またすぐ戻るだろう‥」












その頃
シャラは砂漠の大きな石の上に座り道を眺めていた


「どーせ兄様はすぐ戻るって考えてるんだろーね、荷車来ないかな‥」


パッカパッカパッカ


「ん、きたっ!」


シャラは荷車の前に立ち、運転手と交渉し乗せてもらった(城から盗ってきた宝石類の何個かを渡した)


「いやー、助かったありがとう君」

「いやぁ、いいですよちゃんと代金をもらったんで」

「あ‥うん」

「わー、ウーゴくん街が小さくなっていくね」


あれ‥あのマークは‥
ジンの金属器


「ぼうやも隣町にいくの?」

「そうさ」

男の子は笑顔で女の人に答える


「これ、動くなよ子供よ‥ホコリが散る!せまいし子供はうるさいし‥ど〜なっとるんだね〜っ運転手よ」

「すみませんダンナ様」

‥うっさいなデブ

「うちは安いですが、仕事は確かですよダンナ様の大事なブドウ酒は、きっちり運ばして頂きますんで!はい!」

男の子がデブの林檎を取ろうとして、怒られる


「ねぇ、運転手さん林檎くれない?4つ」
「ですが、ダンナ様の」

「そう‥」

シャラはブーデルに宝石を渡し林檎を貰えた


「なら、いいわよね?」


その林檎をシャラは男の子と親子にわたす

「ありがとうおねーさん僕はアラジン」

「私はシャラよろしくねアラジン」

「ありがとう。ほらおねーさんにお礼は」
「ありがとうおねーちゃん」

女の子は笑顔で笑いかけてくる
シャラは優しく頭を撫でた


デブもといブーデルが高笑いする
金があるからなんだ!その金で良いことしなよ

モミモミ

ん?なに
ばっと振り向くとアラジンはデブの肉の塊に顔をうずめ揉んでいる


いやいやいやいや、待って!10歳ぐらいだよね?男性並みの欲を持ってんの?

「おじさんは不思議だの男の人なのにおっぱいがついてるの?」


運転手さんは怖い顔をしてアラジンを引き剥がす
そして、デブに蹴られていた











「人生計画?」

「俺は、借金返して「迷宮攻略」で一発当てるんだよ」



運転手さんの話が聞こえてくる


へぇ、迷宮攻略をしたいのか‥



「メシとかも食えるぞ」

「わぁ!おいしいごはん!?」

「おっそうだよ。あときれーな女」

「わぁ、キレイなおねいさん」

「そう、キレイなおねいさんだよ‥金さう持ってりゃ男はモテる‥でかくてやわらかいムネの女が大挙して押し寄せて来るんだぜ「アリババ様好きにして!!」ってな」

うわ‥
あっでも男だしね‥でもアラジンは‥


「向こうから好きって言ってくるんだぜ」
「そんなァウフフ」

「「好きっっアリババッグチャグチャにしてっっ!!」」


「グチャグチャって?」

運転手さんは手でジェスチャーをする


「ふふっ、それは男の人が女の人‥んんっ‥」


運転手さんに口を塞がれた

苦しい、しぬ‥


「ん‥んん‥(苦しいから離して)」

「あっ、わりぃ」

「全く、で運転手さん‥面白いね!」

クスッと女の人が笑い女の子は運転手さんをみる


がデブは運転手さんの話をバカにするネズミなどくずなど

ふざけんな人の夢なんだよ

でも、運転手さんは手を握りしめただけだった

内心穏やかじゃないわ


その時だった
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