青い炎がみせる希望
□ 大事な人が
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雨が降りしきる中、私と燐が藤本神父のお墓の前に立っていた‥
「‥養父さんみたいな人が‥」
燐は俯き、電話をどこかにかけていた
ピリリッピリリッ
「‥メフィスト‥」
「琴美、お久しぶりですね☆」
「☆は要らないよメフィスト」
"俺、アイツきらーい"
「言わない!」
「少し、奥村くんに用事があるので‥琴美、私の車にどうぞ」
「‥わかった、あそこで私の居場所の手配してて」
「えぇ、琴美のためなら☆」
「ありがとう」
琴美の苦笑混じりの笑顔をメフィストに向け車へと向かった
ベルフェゴールがあたしに言う
"アイツ、嫌いだ‥なにを考えてるかわかんねーし‥だから悪魔は好きになれねぇ"
「ちょ、あなたも悪魔じゃない」
"あ?俺とアイツはちげーの"
「わかったわかった‥」
私が車へ向かった後に、燐が祓魔師になる宣言をしたらしい‥
メフィストが戻ってきて盛大に笑いながら私に話した
燐らしいかな‥
あなたならなれると信じてる
「あっ、琴美、手配が整いました☆」
「ありがとう、メフィスト」
「因みに、祓魔塾の講師としてです」
「は?」
「大丈夫ですよ、琴美は上一級ですし」
「わかったわ!」