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□最期の言葉
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俺は、病院が嫌いだ。
病室に入ると、いつも目眩がする。
ベッドに横たわるお前は、日に日に元気が無くなって…
最初は凄く元気だった。
「病気なんて、すぐ治してみせるさ。」
とか言ってたくせに…
今では、喋ることすら出来なくなって…食べることもできなくて、点滴で食事を摂っている。
死にたい…って。
週1のペースで死にたい、って俺に訴えかけてきた。
それが続いて、約三ヶ月。
神童は、帰らぬ人になった。
神童が最後に俺に伝えた言葉…絶対に忘れない。
―あいしてる。ありがとう。―
end.
→あとがき