愛のカタチ

□想いの行方
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「…っん……あぁんっ………あんっ」


部屋に響くのは、僕の甘い吐息と甘い声


「我慢しなくてもいいぜ」


熱く僕に絡み着く、熱い舌


下から上へゆっくりと音を立てて舐め上げられる


「ふぁんっ……あぁ……んっ……あぁっっ」


頭の芯が痺れて、何も考えられなくなる


「あぁんっ……はぁっ…んっ……やっ…」


逃げようとした僕の腰を掴む、白く綺麗な指


その指が僕の中に入って来て、僕の中をゆっくり掻き回す


「嫌じゃねぇーだろう?(笑)」


僕の反応を楽しむように、僕を見下ろす綺麗な顔が微笑む


一本、二本と指を増やしながら、僕を口に含んで舌を絡ませる


ピチャピチャと音を立てて舐め上げて、奥まで僕をくわえ込む


くわえ込むと同時に激しく動く、僕の中の指


「はぁぁんっ……ああん…っ………ふぁっ…」


弄ばれる、僕と僕の中


「……ふぁんっ……お願…っん……もう…あぁんっ…」


我慢出来ない…


頭が痺れて、身体が疼いて…


もっと熱く溶かして欲しい


もっと激しく僕を壊して?


僕の罪も過ちも……全て溶かして壊して欲しい


「我慢出来ねぇーの?(笑)」


「ふっ……ダメ……あぁんっ…喋っちゃ……んっ…あああっん」


跳ね上がる僕の身体


漏れ続ける僕の声


「やべぇ…(笑)すげぇエロい」


顔を上げて、僕を見下ろす綺麗な顔


でも、まだ指は僕の中


僕の反応を確認しながら、ゆっくり動く指


「あっ……あぁんっ…んっ…あんっ」


無意識に僕は手を上げて探す


愛しい人を…


僕の指にゆっくりと絡まる、白くて細い指


薄っら瞳を開くと、黒く綺麗な瞳が見えた


黒く力強く、僕を見つめる綺麗な瞳


僕の探していた、柔らかな手とは違うけど…


僕が求めていた、薄茶色の穏やかかな瞳とは違うけど…


「あああっっ……ふぁ……あぁぁんっ……あんっ」


僕の中に挿入ってくる、熱い熱い…


「そんなに…キモチいいの?」


そう耳元で囁かれて、ゾクゾクと震え上がる身体


耳を甘く噛んで、吐息に似た甘い声で囁く


「どうして欲しい?」


浅くゆっくり、僕の中で躍動しながら囁く


「…っ…もっと……ふぁ……あぁぁんっ…」


「もっと、何?」


僕の反応を楽しみながらの囁き


「ぁんっ……お…っん……奥ま…で…あぁぁ」



「ここ?」


いきなり奥まで激しく貫かれて、僕の身体は弓なりに反る


浮いた僕の腰に手を添えて、更に奥へ奥へと貫かれる


「あああっん……あんっ……はぁんっ…あぁぁぁっんっ……っんん」


声を抑える事なんて出来なくて…


頭は痺れて真っ白で…


でも僕の身体は貪欲求め続ける


もっと高みを目指して、動く僕の腰


後少しで……


もう少しで弾ける僕

何も考えないで、ただこの快楽に身体を任せてしまえばいい


そう思って瞳を閉じる


一瞬、瞼の裏に浮かんだのは


薄茶色のビー玉みたいな瞳で、ふんわり柔らかく笑っている顔


微かに聞こえたのは、優しく愛を囁く声


僕が1番、愛した……


「智?」


後少しで弾けられるのに


もう少しで昇れたのに


ピタッと止まった、僕の中の躍動


「やあぁぁんっっ……お願い……はぁ…あんっ…止めな…いで」


我慢出来なくて、動こうとする僕の腰掴まれる


「おまえの中にいるのは誰?


ぼ、僕の…なか?


ゆっくり、ゆっくりまた躍動始める


「ふぁんっ……あんっ…あぁぁっん」


動きに合わせて、また漏れ出す声


「今、瞼の映っているの誰?」


僕の心を見透かすような言葉


「俺を見ろ…智」


そう言ながら、僕の頬を撫でる


うっすらと瞳を開くと、僕を真っ直ぐ見つめる黒い瞳が見えた


汗ばんだ額にかかる、黒く艶やかな髪


僕はゆっくりと手を伸ばして、黒く艶やかな髪を指に絡める

「俺だけを見て…俺だけを感じて……」


僕の顔のすぐ横に手を置いて、静かにゆっくりと…


でも、確実に奥へと突き進んでくる


「あぁぁっ……じゅ……あんっ…潤くん…ふぁんっ……んっ」


潤くんの背中に腕を回して、ぎゅうっと抱き着く


僕の頭を抱えて深いキスをしながら、僕を激しく貫く


「あああああーーっん……潤くん…ふぁん…僕…」


どんどん高みに突き上げられて、蕩ける僕の身体


落ちていく感覚が怖くて、腕を……脚を……潤くんの身体に絡まるせる


息が止まる程の快感


僕が弾けたのと同時に、僕の上に倒れ込んで来た潤くん


頬と頬をくっつけて、整わない呼吸の僕ら


愛してるって囁きも…


甘い言葉もない僕らの関係…


でも、僕にはこれが調度いいのかもしれない
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