愛の瞬間
□素直じゃないね
1ページ/14ページ
「ん…ぁんっ……やっ……あっ」
「んっ……しょ…ちゃん……キモチ…イイ?…っ」
耳元で囁く、少しかすれたあいつの声
こうやって何度、身体を重ねただろう
「しょう…ちゃん……好き……大好き」
何度その言葉を聞いただろう
「あっ……はぁ…んっ……ああああんっ」
急に奥まで貫かれて、俺の声は一層甘く響き出す
「あっ……ま…さき……はぁ…あああんっ…やっ…ぁん……ああああっ」
雅紀にぎゅうって抱き着いて、甘い声を響かせながら俺は弾ける
それと同時に雅紀も弾けて、俺をぎゅうっと抱きしめた
雅紀の背中に回していた腕を解くと、俺の上にゆっくりと倒れ込んで来る
俺の顔の横には、少し汗ばんた雅紀の顔
整わない呼吸のまま俺を見て、優しい眼差しで嬉しそうに微笑む
微笑んだ瞳が少しせつなそう見えるのは、俺の気のせい?
ても、すぐにそのせつなさは消えて…いつもの屈託のない笑顔になる
俺の頬をするんと撫でて、ちゅっとキスして…
そして言うんだ、いつもみたいに
蕩ける位、甘くて優しい瞳で俺を見つめながら
翔ちゃん、大好き……愛してるって
俺をぎゅうって抱きしめて、何度も何度も囁く