愛の瞬間

□素直じゃないね
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「ん…ぁんっ……やっ……あっ」


「んっ……しょ…ちゃん……キモチ…イイ?…っ」


耳元で囁く、少しかすれたあいつの声


こうやって何度、身体を重ねただろう


「しょう…ちゃん……好き……大好き」


何度その言葉を聞いただろう


「あっ……はぁ…んっ……ああああんっ」


急に奥まで貫かれて、俺の声は一層甘く響き出す


「あっ……ま…さき……はぁ…あああんっ…やっ…ぁん……ああああっ」


雅紀にぎゅうって抱き着いて、甘い声を響かせながら俺は弾ける


それと同時に雅紀も弾けて、俺をぎゅうっと抱きしめた


雅紀の背中に回していた腕を解くと、俺の上にゆっくりと倒れ込んで来る


俺の顔の横には、少し汗ばんた雅紀の顔


整わない呼吸のまま俺を見て、優しい眼差しで嬉しそうに微笑む


微笑んだ瞳が少しせつなそう見えるのは、俺の気のせい?


ても、すぐにそのせつなさは消えて…いつもの屈託のない笑顔になる


俺の頬をするんと撫でて、ちゅっとキスして…


そして言うんだ、いつもみたいに


蕩ける位、甘くて優しい瞳で俺を見つめながら


翔ちゃん、大好き……愛してるって


俺をぎゅうって抱きしめて、何度も何度も囁く
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