愛の瞬間
□いつも、いつまでも
番外編
1ページ/18ページ
「へぇ〜、すげぇいいじゃん」
潤くんが僕の背後に立って、僕の手元を覗き込んだ
「そうかな?」
潤くんにそう言って貰えると、凄く嬉しいな
だって潤くんは有名なジュエリーデザイナーだし
潤くんの作るアクセサリーは、どれもセンスが良くてカッコイイ
今、僕が付けているこのネックレスも
足首にしているアンクレットも、潤くんが作ってプレゼントしてくれたもの
今は僕の為に、指輪を作ってるんだって
“智の綺麗な指にピッタリの指輪作ってやる”って、凄く張り切っていた
悪いからいいよって言ったんだけど、俺が作りたいんだから気にすんなって
智にプレゼントしたり優しくしたり甘やかしたりするのは、もう俺の趣味みたいなもんだからって笑ってたんだよね
「マジでいいよな♪なんなら、今すぐに商品にしたい位に…」
「それはダメもん」
だってこれは和のだから
内緒で僕がデザインして作って、お誕生日プレゼントにするんだ
「分かってるって(笑)」
そう言って僕の髪をクシャクシャって撫でる潤くん
「でもよくニノが許してるよな」
「何が?」
「こうやって俺と二人で居るって事だよ」
そっ、今、仕事場で潤くんと二人っきり
この所ずっと、通常の仕事が終わった後、2時間位残ってデザインを考えたりしていて
今は試作品を作る所まで進んだ
一人でも大丈夫だよって言ったんだけど
俺も次のシリーズのデザイン考えるたり、智へプレゼントする指輪を作るからって言って一緒にいてくれる
でも、それは潤くんの優しさなんだよね
だって、こうやって一緒にいると色々教えてくれたり
アドバイスをくれたりするんだもん