BASARA小説

□《花》【作成中】
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―花はいつか散る…―

―花は散っても尚、その美しさは変わらない…―

―花とは…美しさの象徴である…―

―…そして、あの人は…―


―そんな美しい花のようだ…―




   《solar flower》




明日は、九州の主、毛利 元就との最終決戦だ。
瀬戸内海での最後の闘い…。
それは、アイツが望んだ事だ…。
売られた喧嘩はかうしかねぇ。
只…心残りは…―


++++++++++++++++++++++++


「父上…宜しいのですか…?」
盛親が元親の顔を不満そうに見ながら言葉を口にした。
「元就殿と戦など…お互いにとっては…!」
「…だからだ」
「え…?」
「だから元就は戦を求めている」
「どう言う意味ですか…?」
「それは、明日の戦でわかる…だから、まずは、明日の準備をしろ!」
そぅ、盛親に言うと元親は苦笑いをして庭に向かった。

月を見ながら元親は呟いた。
「…元就…俺は…」


――――――――――――


『…待ってよ〜!も〜!』
元親が松寿丸をおいかける。
『アハハ!こっちこっち〜!…あ…』
『捕まえた!…て、どうしたの?』
『兎が…』
『昨日、戦がここら辺であったから…多分それで…』
『……』
『…松寿丸?』
元親が松寿丸の顔を見た。
『…ひっく…っく…』
『ど…どうしたの?!』
『だからっ…戦は嫌いだ…何もしていない者の命を…次から次えと奪っていく…!』
『…松寿丸…』
『俺が…早く戦場にたてるようになって…この乱世を終わらせなくちゃ…!』
『…松寿丸は…一人で何でも背負いすぎだよ』
『…え?』
元親が松寿丸を抱き締めた。
『い〜い?こんな乱世だからこそ!力を合わせなきゃ!じゃあ、私が!長曾我部家が治める、四国の当主になる!』
『……フフ』
『何で笑うの〜?』
『お前みたいな女子の格好をしている奴に、務まるかな?』
松寿丸は涙を拭き、元親の額を突っいた。
『あぅ!つ…務まるよ〜!頑張るもん!だから、一緒に頑張ろ?』
『フフ…ああ』
松寿丸は笑顔になり、返事をした。


――――――――――――






「元就…もぅ…あの約束は果たされないのか…?」

元親はそういい、屋敷に戻り、寝床についた。






++++++++++++++++++++++++


合戦の合図だ…。
音が鳴る…。
俺は、馬に乗り、自分の子分に指示をする。
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