BASARA小説

□《花》【作成中】
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一斉に声をあげ、互いに戦い始める。
そして…俺は…。


"元就"のところへ…突き進む…。


――――――――――――


『ねぇねぇ!私が戦で死にそうになったらどうする?』
元親は松寿丸に無邪気に問い掛けた。
『勿論助けるさ』
『じゃあ〜……もし、私が敵になったらどうする…?』
元親は悲しそうな顔をし、問い掛けた。

『……それは…』


――――――――――――


元親が元就が昔言っていた言葉を思いだす。
あの日の出来事を全て…。

そして…時が来た。
元就の布陣している、本陣に着いた…。
あの、冷たいまなざしを浮かべる男の元に…。

「元就…」
「長曾我部 元親か、相変わらず馬鹿な男だ、駒どもがまだ闘っているにも関わらず、総大将自ら敵本陣に突っ込むとは……」
元就は溜め息を着き、元親の顔を見た。
「…相当の馬鹿だな」
「そんな事はどうでもいい」
「なんだと…?」
「お前に話をしにきたんだ…元就…」
「話す事などなにもない」
「…俺はある」
「ふ…この後に及んで何を…「お前は…いつから変わってしまったんだ…?」
元親が、元就の言葉を止め、問い掛けた。
「人間は変わるに決まっている、変わらない方がおかしい、現に貴様も変わったではないか、長曾我部」
元就は眉を寄せながら答えた。
「…俺は…あの約束した日から変わってはいない…少しもな」
「約…束だと…?」
「あぁ、あの約束をしたその日にお前は変わった…人を愛する者では無く、人の命を犯す者になっちまったんだ…」
「な…何を言っている…」
「あの日…お前の屋敷で何があったんだ…?」
「き…貴様には…関係の無い事だ…!!…我を惑わすつもりか…?!」
「違う!!元就…!!」
「…五月蠅い!!五月蠅い…!!黙れ黙れ…!!そうやって我の心を脅かし、最後には騙すつもりであろう…!!」
「元就…!!話を…!!」
「散れ…!!」
元就は輪刀を振り回した。
「人等…!誰一人とて信用できぬ…!!誰も…誰も…!!」
「お前の心を理解したい…!そして…お前を知りたいんだ…!!」
「…っ…!我の事を理解出来る者は…唯我一人で良い!!」
元就が輪刀を振り、元親が受け止めた。
「弱兵が…!我にかなうと思うてか…!!」
「くそ…!…あ…」


『…元親…』


く…!変な時に思い出しちまう…!!
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