ばらかもん

□ヒロシ×先生
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【本音を言うと 1/2】

今日は休日で学校は休み。
時計の針は短針・長針ともに頂点を指している。

「かーちゃん、先生の昼飯は?」
「丁度できたよ。はい、ちゃんぽん。」
「またちゃんぽんか…」

お歳暮で大量にもらったから仕方ないと言えば仕方ないのだが…
いい加減先生もちゃんぽんは飽きただろうに。
手渡れたちゃんぽんにラップをかけて先生の家へ向かう。

ガラガラガラ
「先生―、入るよ―?」
いつの間にか無断で家へ上がるようになった。
朝なんて勝手に合鍵使うときあるしなー。
まぁ、大概はなる達が先に来てるけど。

玄関を開けると正面の居間に先生が「待ってました」と言わんばかりに目を輝かせている。
お腹すいてたのか?
まぁ取りあえず、無理しすぎて倒れてなくて良かった。

「おぉ、ヒロ!いつも悪いな。」
「いーえ。今日は生きてんじゃん。」
「なる達が来て遊んでたしな。夜にでも書くよ。」
「そっか。あ、はいコレ。」
「おー、今日もウマそうなちゃんぽんだ―…」
「いい加減飽きただろ…」
「ん―…まぁ文句言える立場じゃないしな。」
感謝してるよ、と言って作りたてのちゃんぽんを食べ始めた先生。

そういえば、午前中はなる達が来てたって言ってたな。
部屋を見渡すと少し散らかっている。
また大勢で大騒ぎしたんだろうなぁ。

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