読書感想文

□UN-GO 因果論
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UN−GO 因果論


ついにっ ついにっ
気になっていた因果論を知る事ができました!!

アニメでどっぷりハマったUN−GO。
新十郎かわいスギでしょ。
因果も大好きですけどもっ!

映画化されたときはテンションMAXでしたが、観に行けないので今回の文庫本に飛びついちゃいました。

淡い色使いなのに存在感のある表紙が美しすぎる!
読む前にしばらく眺めちゃったよ(笑)


さて、ここからはネタバレ注意っ

因果論では、アニメでは明かされなかった「結城新十郎の過去」や「因果との出会い」「因果の正体」などの重要事項が明かされました。

アニメ以前の話ということもあり、アニメでは父である海勝麟六に若干の疑念を抱いている梨江が、この因果論ではまるで海勝会長の信者であるかのような思考・言動をするのが面白かったです。
むしろ若干イラッとしましたとも(笑)

一方、虎山検事は海勝会長に敵意丸出し。
梨江には父に変な虫がつかないようにと監視されちゃったりと、まだ出来上がっていない人間関係がきちんと描かれていて、とても楽しむ事ができました。

とまぁ、マジメな感想はこのヘンにしてー…

新十郎かわいぃ――っ!!!
ちょっ、マジ総受け。
なんなんですか!

特にラストに萌え禿げた。

高校時代の友人の世良田。
高校から大人になった今まで「お前を憎んでいた」といいつつも、最後は新十郎の腕の中で笑って逝った彼…

そんな世良田を新十郎は強く抱き締める。
「たった一人の友人の世良田に笑っていてほしかっただけ」なのだと泣きながら告げる姿が悲しすぎる。

幼さが招いた悲劇?
二人の結末が切なすぎて胸が締め付けられました。


そして最後はやっぱり因果!
世良田に「悪魔」「ハズレ」「ババを引いた」などと別天王と比較され、力の優劣を見せつけられた因果が―…

「ねぇ」
「あの子のほうが、よかった?」

ってしおらしく訊くんです!
それに対して新十郎は迷う事無く、

「オレは、言葉だけの神より、悪魔の方を選ぶよ。」

という完璧な回答!
「やっぱりね。」なんて強がる因果だが、超嬉しそうで非常に微笑ましい。

自分のミダマがもう知れなくても、因果がいればそれでいい。という一文がもう…キュンキュンですよね。

その後に由子の肉体だからって言われちゃうんですけど(笑)

腐った方向・純粋な方向からの、どちらからでも非常に楽しめる作品でした。
名作をありがとう!!

そして最後に。
『結城新十郎』は彼の本名ではなく、全てが終わった後に与えられたものだった。
そういえばと読み返したが、最後の最後まで探偵が誰かに名前を呼ばれる事はなかった―!!

主人公が最後の最後まで名前呼ばれずに物語が進み、本名は明かされないまま、仮の名前を与えられて終わるってスゴくないですか!?
そんで本名が気になるよ!?

もう感動というか感嘆したというか…
すでに3回は読み返しましたが、あと5回は飽きずに読める自信がある。

そういえば、DVDレンタルがスタートしてるよね。
新十郎の「ああ 僕はどうして大人になるんだろう」という歌声が聴きたくて仕方がない。
時間作って意地でもレンタル行ってきます。

END

 

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