読書感想文

□ハイガクラ[5]
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ハイガクラ[5]

ついに出ました、『ハイガクラ5巻』!
高山しのぶ先生の作品は大好きで、この間の『あまつき14巻』も非常に良かったですが、それはまた後ほど。

今回は新キャラが多く現れ、新たな章のスタートといった感じでした。
通常版にも『子一葉のイラストしおり』という嬉しいオマケ付き♪

これまた一葉総受けでして、はい。
いきなり一葉を憧れの師父とする少年、碧 螺春くんでスタートいたします。

相変わらず羅漢と仲良くお散歩中の一葉。
(ここですでに萌えたのは私だけ?)
そこで螺春と遭遇し、いかに螺春が一葉に憧れを抱いているかを目の当たりにww
「雪山の鷹のよう…!!!」発言には吹いた。

自分に憧れる螺春に対し「自分から歌士になろうとする奴と一緒にされたくないね」と冷たい態度をとり、自分が本人である事を隠す一葉。

しかしやはり根が優しいのか…
一葉にしがみ付いて悔しいと涙を流す彼の頭をポンと撫でてやっちゃってます////
しっかりと螺春を元気づけ、道を指し示してやる。
結果、一葉本人であるとバレて、さらに憧れの的となる訳ですが。
シロを救うために必死にもがくが結果が出ない自分と、何か感じるところがあったんですかね。

その後も螺春を気にかけ、共に闘い、いつの間にやら本当の師弟のように信頼関係が芽生えています。
あの一葉が優しい笑顔を向けて冗談を言い合い、秘密をバラしちゃう仲にまで発展。
この短期間にやるなぁ、螺春。
ただ者じゃねーぜ…(笑)


今回は「金雀」と名付けられた渾沌と思われる神獣が登場し、それに何故か影響を受けたと思われる滇紅が体調を崩して寝込みます。
いつもは横暴だったり素直になれない一葉も、本心ではみんなを大切に思ってます。

滇紅の謎の不調。
世話になってる上司の大怪我。
孫登や采和の面会謝絶―…

心配事が重なり、滇紅の見舞いに羅漢の元を訪れるが、いつもの強気な態度は皆無。
しおらしく素直にお礼なんて言っちゃって元気ないです。
普段は決して見せない浮かない表情で「今は滇紅を頼む」という一葉の心境を察して、優しく笑顔を見せる羅漢にキュンときました。

永く生き、情などよりも打算で動く傾向のある仙の者達に一人で異議を唱える采和。
彼は本当に情に厚く、神獣にとっても一葉にとっても良い師父であるなと実感しました。
心の底から一葉の幸せを願う気持ちが、采和の言葉、表情、行動から痛いほど伝わってきて涙ものです。


場が清められた神域でなら歌える事が発覚した一葉。
ラストに出てきた集団の目的は帝紅。
一葉と衝突する事は必至―…

四凶である渾沌を一葉は求めるが、知らぬ間に縁を持ち、悲しくも流が懐いてしまった―…
一葉の正体と白豪の関係はもちろん、今後の展開が非常に気になる回となりました。

高山しのぶ先生は本当に一葉と采和の師弟を痛めつけるのがお好きですね…
(悪い意味ではなく!褒めてます!)
これからもこの調子でどんどん書き進めていただきたいです。

次巻が待ちきれない!
あまつき・ハイガクラ共に頑張ってくださいっ。

END


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