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□甘い時間
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『なあコンラッド』

『何ですか陛下?』
『………何でもないよ、ウェラー卿』

何時までも直らない名付け親の口癖に、俺はささやかな反撃に出る。

『ごめん、ユーリ。
それで、何ですか?』

名付け親は面白そうにクスリと笑って俺に問い掛けた。


分かればよろしい。
って感じで俺はコンラッドを見つめる。

『ん〜〜別に何も無いんだけどさ』

俺はね。


あるとすればコンラッドの方だ。



俺は自室のふっかふかのソファに、体育座りをして、お茶を入れるコンラッドを観察している。

最近この名付け親はおかしい。

まあ前から変なのは変だったんだけどさ。



コンラッドは俺を避けてる。

勿論あから様に避けたりはしないが、一定の距離を置こうとしている。


俺はそれが淋しくて、そして悲しい。


何か怒らせるようなことをした覚えも無いし、心当たりもない。

コンラッドは何時ものようにお茶の用意をしてるけど、それは何時もと同じようで同じじゃない。

なにが違うか。

それはコンラッドの雰囲気だ。
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