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□(仮)酷コンラッド
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「子供なんて邪魔なだけです。ユーリも孕んだりしないでくださいね?」
「…うん…」
嫌われたくなくて、捨てられたくなくてそう言うしかなかった。
「…本当にいいんですね…?」
「…はい…」
だから何度も何度も殺した。身も心も引き裂かれる思いをしながら。
それでも自分は彼をとった。
「では行ってきますね」
「…気をつけて…」
それ以上に彼が何度も他の女のところに行くのも見送った。
仕事だという彼の言葉を信じるフリをして。
「…もうあなたの体は限界です。この機会を逃せばあなたは一生…」
聞いたことがあった。何度も繰り返しているとそうなる危険性があるということは。
…もう、限界だった。
「…しばらく眞魔国には来ないから」
彼の心が手に入ることのない、一方通行の恋に。
「…待ちくたびれましたよ、ユーリ…」
「あん…っ、あ…///」
帰ってきた私を迎えたのは、変わらない熱い身体。
「…リーノ!」
「かあさま!」
疲れしか生まないこの国で、遠い村に預けた、あまり会うことのできないこの子だけが支えとなっていた。
「…誰との子ですか?」
「やめて…っ」
「まあ、関係ない。あなたに子供なんて…必要ない。」
「…か……さ…ま…」
「……っっいやああぁあぁああ―――――っっっ!!!」
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