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□(仮)love essence
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「婚約はしますが、俺は貴女と性的な行為を一切するつもりはありませんので」

「…な…っ!?」

女は婚約者となった男の口から飛び出したセリフに驚愕する。
男は気にせず続ける。

「あなたの異性関係の派手さは聞いています。この先結婚したらその中から適当な男の子供を身ごもってください。血の繋がりはありませんがちゃんと認知しますので、安心してください。」

感情が一切感じられない声で淡々とそう告げた男は、もう話すことはないと立ち去っていった。





「私は彼の婚約者なのよ!?」

「ですから社長は只今大事な話し合いをされて…」

秘書の言葉がかんに障る。
それに昨日のあれは何っ!?私と何もする気はないですってっ!?この私とっ!!
美貌と知性と家柄を兼ね備え、世の男共の憧れと言ってもいい私を!!
ふざけないでほしいわ!

「邪魔よ!」

「お待ちくださ…っ」

女は秘書を退け社長室のドアの取っ手に手をかける。
だが…



「…ぁ…っ、ぁあ……んっ!だ…めぇ…っ」

中から漏れ聞こえてくる甘い声に女の手が止まる。

「…しゃ…ちょぉ…っ!…もぅ…っ//」

「名前で呼んでくれたたらイかせてあげましょう…」
だから…ね…?

昨日と自分に向けられた声とは打って変わった愛情が込められた甘く優しい声。

「…ほら…早く…」

本来なら自分に向けられるはずのもの。

「…ゃ…っん…っ//…こ…こんら……コンラッド…っ!きてぇ…っ///」

本来なら自分が紡ぐことができるはずの名。

「ふ……いい子ですね…っ、…いきますよ…っ」

「…あ…あぁっ!ひゃ…っ、やあぁあぁ―――……っ!!///」

…自分が与えられるはずの快楽の絶頂。

怒りと屈辱に全身が熱くなっているのがわかる。





ばんっっ!!
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