Parody Story
□輪廻(完)
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「…ユーリは俺と会いたくなかったんですか…?」
思っていた反応が返ってこず、コンラートは更に不機嫌になる。
それに王女…ユーリはふい…と顔を逸らし、躊躇いながらも口にした。
「…私たち人間と魔族は決して相容れない………関わってはならぬと決められた者同士なのです。だから…」
「そう思っているならどうして俺はここにいられるんですか?」
コンラートはユーリの言葉を遮り、肩を掴んで自分の方に向かせる。
そして顔を上げさせ視線を合わせ、嘘や逃げは許さないと強い眼差しで言い募る。
「ここは地球国の王族しか入れない神聖な場所…それ以外のものは結界に阻まれると…。
なら何故俺はこうしてここにいる?……あなたが俺に会いたいと思ってくれたではないんですか?あなたが俺を求めてくれているからではないんですか?」
「……っ、それは、」
コンラートの口から次から次へと放たれる言葉にユーリは口を噤んでしまうが、首を振り駄目だと示す。
「…例え心はそうであっても…っ、現実にはあってはならない事なのです!だから……っン…!」
それ以上は聞きたくないと言うようにコンラートはユーリの唇を塞いでしまう。
「……んぅ……ん…ッ、ふぁ……ァん……っ///」
上顎から下顎へと余すところなく舐めつくし、奥へと潜む小さな舌をなぶり、コンラートはユーリの唇を奪いつくす。
「…ユー、リ…」
「…こん、ら……んっ……ぁ…///」
コンラートは口づけを交わしながら羽織っていたマントをとり、地面に広げ、その上にゆっくりとユーリを押し倒した…。
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