Parody Story

□子供じゃないもん
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「………どうなってるんだ………?」




目覚まし鳥の鳴く声が聞こえる、朝日が差し込む部屋に、子供の疑問の声が虚しく響いた…。













「ゆーちゃん、ゆーちゃん。今日は早く帰って来てね。」

閑静な住宅街のある一軒家、渋谷家では一家の支えである主婦・美子が、これから出かけようとしている我が子・有利に声をかける。

「いいけど…何で?」
「今日の夜ママのお友達が遊びに来るの。遅れないように帰って来てね?」

「ふーん?わかった。じゃあ行ってきまーす。」

よくわからないが早く帰ってくればいいのだろうと思い、有利は出かけていった。



「うふふvV楽しみだわ〜!」

美子はウキウキしながら家事に戻っていった。



「母さんの友達か〜。…まともな人だったらいいな…。」

家族の知り合いにまともな人が少ない事が悩みのタネの有利は、少し憂鬱になりながら足を進めた。

だが、後にその出会いが、運命だといえるものになろうとは、この時の有利にはまだ考えもつかなかった………。





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