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□Good Afternoon(完)
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「い、いつから起きてた?!」

彼はクスクスと笑う。

「ユーリが近づいてきたときからです。」

そんな前から?!

「だったら寝たふりなんかすんなよ!」

「いやーユーリがどんな行動をするか見てみたくて。
というか、待っていたんです。ユーリが起こしてくれるのを。」

「は?だから起こそうとしてたじゃん、ずっと」

「違いますよ…」

そう言って、コンラッドは顔を近づけ触れるだけのキスをしてきた。

「こうやって起こしてくれるのを、です。」

「なっ//」

そんなことするわけないだろう!

「まあ過ぎちゃったのは仕方がないことですし。」

コンラッドはまた俺に顔を近づけた。

…なんかやばい気がする。

俺は本能的に逃れようとするが、コンラッドにがっちり地面に縫い付けられているため身動きがとれない。

「ユーリ、どうして逃げようとするんですか?」

「だって、あんたなんかする気っ……」

言葉は最後まで続かなかった。
コンラッドに口を塞がれてしまったからだ。

「ん…」

さっきとは違い、何度も角度を変えられ深いキスを送られる。

ふと目を開けると相手の銀の瞳とかちあった。

銀の瞳には俺しか写っていない。
俺の瞳にもきっと奴しか写っていない。




互いの瞳に互いの姿だけが写っている。

たったそれだけのことなのにとても満ち足りた気分になる。



はぁーと心の中で溜め息をつき、ゆっくりとコンラッドの首に腕を回した。

『こうやっていつもいつも流されるんだよな……』


でも、幸せだし、いっか。





そして、相手のキスに答えることだけに集中した。










後に続くのは時折漏れる二人の息遣いだけ。


[終]



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