Short Story

□愛のかけら
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ユーリは誤解を解こうとして口が滑り、余計なことを言ってしまったと口を押さえたが遅かった。

コンラッドはきょとんとした顔でこちらを見ていたが、すぐに嬉しそうな顔になりユーリは頬を染めた。

「…実はどうしても今日二人きりで過ごしたかったんです。」

「……え?」

今度はユーリがきょとんとした顔をした。

コンラッドは少しためらいながら口を開いた。

「…今日はクリスマスでしょう?日本では恋人同士が一緒に過ごす日だと…」



ユーリは今度こそ面食らった。まさか地球の行事、しかも日本特有の内容を言われるなんて。

コンラッドは少し頬を染め、しかし真剣な顔でユーリを見た。

「ユーリ。」

「…コンラッド?」

ユーリもつられて真剣な顔になる。

コンラッドは片膝をつきユーリの手を取りキスをした。

「コッ、コンラッド!?//」

ユーリは突然のことに首筋まで真っ赤に染めあげた。

コンラッドはポケットから小さな包みを取り出した。

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