Short Story
□愛のかけら
2ページ/5ページ
ユーリは誤解を解こうとして口が滑り、余計なことを言ってしまったと口を押さえたが遅かった。
コンラッドはきょとんとした顔でこちらを見ていたが、すぐに嬉しそうな顔になりユーリは頬を染めた。
「…実はどうしても今日二人きりで過ごしたかったんです。」
「……え?」
今度はユーリがきょとんとした顔をした。
コンラッドは少しためらいながら口を開いた。
「…今日はクリスマスでしょう?日本では恋人同士が一緒に過ごす日だと…」
ユーリは今度こそ面食らった。まさか地球の行事、しかも日本特有の内容を言われるなんて。
コンラッドは少し頬を染め、しかし真剣な顔でユーリを見た。
「ユーリ。」
「…コンラッド?」
ユーリもつられて真剣な顔になる。
コンラッドは片膝をつきユーリの手を取りキスをした。
「コッ、コンラッド!?//」
ユーリは突然のことに首筋まで真っ赤に染めあげた。
コンラッドはポケットから小さな包みを取り出した。
.