Short Story

□最後の夜
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「えーっ…、やっぱこーゆーのは高いところから見下ろす感が大事…」

「だめです。明日は早くから準備なのに外出なんていけません。」

「ちぇっ」

ユーリはふてくされて布団に潜り込んだ。

そんなユーリの様子に苦笑しながら、コンラッドはなだめる。

「日の出の少し前に起こして差し上げますから少し寝て下さい。」

「…ホントに起こしてくれる?」

「ええ、ずっとついててあげます。」

「…じゃあ寝る。」

「クスッ…お休みなさい 。」


コンラッドは布団の上からリズムよくゆっくりとたたき寝かしつけた。

「…コ…ラッド」

「何ですか?」

「…くぅ」

「クスッ…夢の中に俺が いるんですか?光栄ですね。」

温かい気持ちになりながらコンラッドはユーリの寝顔を見つめていた。


…あんなに小さかったのになあ。


コンラッドは感慨にふけっていた。


「…コン…ラ…」

おや?またですか?いったいどんな夢を…


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