Honeysweet Stories

□恋が来ません
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キャアキャアと会場いっぱいに老若男女…老若女子の歓声と溜め息が漏れる。

「それでは、番号を呼ばれた方はステージまでお越し下さい〜!」


キリキリに詰まったスケジュールの中で今ファンミーティングをするという事について、正直ダルいな…っていう思いはあるけど、いつも応援してくれているファンの子達に俺達が出来るお返しと言ったら限られているので、体力的に多少キツくても無理して元気な振りをするし、笑顔を見せなきゃって思う。

大概は無理なんてしなくても自然に笑えたりするんだけど、それでも今回日本で開催されたファンミーティングはソロの仕事が詰まっていたせいか極度の睡眠不足で本当にキツかった。

正直に言うと、一睡もせずに仕事先からまっすぐ空港へ向かい、飛行機の中で軽く仮眠しただけだった。


事前に用意するように言われた私物を手に、抽選で選ばれた子がステージに上るのを待つ。

その瞬間にも気を抜いたら寝てしまいそうだ。

それでもかろうじて欠伸を堪える。


その横でミヌヒョンはお構いナシに一つ欠伸をする。


ちょっとビックリしたけど、ミヌヒョンは俺よりも忙しいスケジュールの中での開催だったから、一概には責められない。

忙しい中で頑張ってる気持ちが充分分かるので。
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