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□la noche bonita
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la noche bonita
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彼は美しく眩しい。
今の私の行方など知る由もなく、彼は今も尚輝き続けている。
私がこの世から「いなくなった」のは、今月の初めの事になる。
何百年だか何万年に一回だかの幸運の金の豚年が始まって半年とちょっとで、私は人知れず命を落とした。
幸運の年に私は不幸にも、車に撥ねられて即死した。
しかもひき逃げ。
犯人は捕まっていないどころか、私が轢き逃げに遭ったことさえ、まだ誰も知らない。
犯人以外は。
犯人は自分が撥ねた私の身体の行方も確認せず、夜の道を一目散に逃げていった。
更に運悪く私の身体は道から転がり落ち、深い木々の間に埋もれてしまい、未だに見つかっていない。
こんな街中の、大きな緑の中で、私は未だに見つけられずに木々の間で朽ちていた。
近くを走るロープウェイが、何度も何度も私の上を往復していく。
でも誰も気づかない。
なので私はまだ「生きている」事になっているらしかった。
身体が見つかっていないので、まだ私は正式に死んだことにはなっていないらしい。
あくまで「行方不明」の立場らしい。
生前最後に見た夏の夜の空はとても美しかった。
宙に浮く体が、頭が、捉えていた。
意識を失う前に見た視界を横切るネオンと血が混じった夜空。
それはとても美しかった。
ああ、とてもきれい。
そして私は、ぼんやりと彼の事を考えて、次の瞬間に心臓の音を失くした。