桜姫

□船での暮らし
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『えっと…始めまして

暫くお世話になります恋歌といいます

よろしくお願いします』

気まずくならないように恋歌が頭を下げて挨拶をするとそこにいた二人も挨拶をした。

ジ「俺は白ひげの三番隊の隊長をしているジョズだ

こちらこそよろしく」

ビ「俺は白ひげの五番隊隊長のビスタだ」

『ジョズさんにビスタさんですね

お二人とも隊長だなんてお強いんですね』

ジ「そうでもないさ

親父には全く敵わないしな」

『白ひげさんが強すぎるんですよ』

サ「そりゃ親父に敵うやつなんかいないよ」

サッチがコップに水を入れて戻ってきた。

ビ「俺たちの親父だからな

簡単に負けるような人なら俺たちの親父はできない」

サ「ははっ!!確かにな

はい、恋歌ちゃん水」

『ありがとうございます』

サ「そうだ恋歌ちゃん


ちょっとこっち来て」

サッチに呼ばれて部屋の隅の方に移動する。

サッチが他の二人に聞こえないように小声で話し出した。

サ「あの二人が隊長なのは聞いたろ?」

『はい』

サ「ならさあの二人ぐらいには恋歌ちゃんのこと言ってもいいんじゃない?」

『それって桜姫のことですか?』

サ「そう

秘密にしたいっていうのはわかるけどあの二人は誰にも言ったりしないよ」

『そう…ですよね…

置いてもらってる以上は…「違うよ」え?』

サ「置いてもらってるからとかそんなんじゃなくて秘密って人にしてると気が重くなるだろ?

だからせめて隊長たちぐらいには言ってもいいんじゃないかって思うんだ」

サッチの気遣いに恋歌は満面の笑みを浮かべる。

『はい!

じゃあ水渡したらまたここに帰ってきますね!』

恋歌は走って食堂を出ていった。







ジ「おいサッチ

そんなとこで固まってどうした?」

サ「やっぱ可愛いなぁ…恋歌ちゃん…」

ジ「ダメだこりゃ…」
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