□女たちの作戦
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マ「さ、俺たちも出航するよい!」

恋歌が戻ってきたところでマルコが隊員たちに指示を出す。

『私も何か…』

バタバタと動き回る隊員たちを見て恋歌もマルコに仕事をもらおうとする。

マ「恋歌はいいよい

力がいる仕事ばかりだからない」

だがマルコに手で制され、エースも持ち場に行ってしまったためポツンと一人になってしまった。

白「どうかしたか?」

船長室に戻る途中の白ひげに動かない恋歌が視界に入ったようで怪訝そうな顔をする。

『……明日ルフィのところ行ってきてもいいかな?』

唐突にそう言われ白ひげは首を傾げる。

白「麦わらんとこに?

そりゃあ構わねぇが急にどうしたんだ?」

『やっぱりこういうときに仕事がないって嫌なの


だからちょっと勉強と、どうせなら修理も一緒にね』

白「?」











エ「ルフィんとこ?

なんでまた急に?」

無事に出航してから暫くしてエースが恋歌の元に帰ってきた。

そして明日ルフィのところに行く旨を伝える。

『船の勉強と、この髪飾りもそろそろ直してもらおうと思って』

エ「髪飾りはわかるが船の勉強ってなんだ?」

『フランキーっていうルフィの仲間がこの髪飾りを直してくれるんだけどその人ほんとは船大工なの

だから船のこと教えてもらえたらここでできることも増えるかなって』

エ「まぁ、ルフィんとこなら安心か

そいつもいつまでも片方の羽がないままじゃ可哀想だしな」

信頼する弟のところならいいかとエースも許してくれた。

『途中の大きそうな島でガラスも買っていこうと思ってるの』

エ「じゃあさ、ピンクのガラスにしろよ」

『ピンク?』

エ「そ、俺たちの色

片方が恋歌が俺のことを想ってオレンジにしてくれたなら、もう片方は恋歌の色のピンクがいい」

恋歌の髪飾りに触れながらそう言うエースに恋歌が拒否するはずもなく快く承諾した。











そして次の日。

エ「街に行くときは一人だから気つけろよ」

『うん、大丈夫

ガラス買いに行くだけだから迷子になったりしないよ』

エ「…ガラス買いに行くのだけでも俺がついていった方がいい気がする…」

『?』

自分の身の危険を全く感じていない恋歌に一瞬エースは不安に襲われた。

サボ「まぁ母さんはいざとなったらいくらでも逃げる手段があるしさ」

ニ「そうそう、恋歌に勝てる人なんかいないから大丈夫よ」

エ「はぁ…」

『?じゃあ行ってきます』

「「「「いってらっしゃい」」」」

大勢の白ひげ海賊団のクルーに見送られながら恋歌は手すりを蹴った。
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