□VS夢主
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レ「記憶喪失!?恋歌が!?」

ナースたちを迎えに行って、恋歌の今の状態を説明した。

マ「そう、恋歌は自分の名前もわからねぇぐらいまで記憶がなくなったんだよい」

レ「でも元にもどるんでしょう?」

サッチ「薬で強制的に消された記憶だからなぁ…

麦わらんとこの船医が戻る可能性は高いって言ってた

でも使われた薬が見たことないもんだったからいつ記憶が戻るかはわからねぇとさ」

レ「エース隊長は大丈夫なんですか?」

マ「あいつもいつまでも落ち込んでないよい」

サッチ「エースは恋歌ちゃんの記憶が戻るって信じてるからな」












船に戻った恋歌はまず自分の部屋に案内された。

急いでエースの部屋から空き部屋に恋歌の物を移して即席で恋歌の部屋を作った。

今の恋歌にとってエースはさっき会った男の人。

いつものように一緒に寝たりなどはできないだろうと、エースの配慮で部屋が与えられた。

もちろん恋歌にはそのことは黙ったままだ。

エ「ここが恋歌の部屋」

『私の部屋…』

エ「俺の部屋も教えとくからわからないことがあったら何でも聞きに来てくれ」

『ありがとうございます、エースさん』

エ「敬語はいらねぇ

呼び方も普通にエースでいい」

『でも隊長さんなんですよね?』

エ「敬語嫌いなんだよ

だから普通でいい」

一瞬悲しそうな表情をしたエースに恋歌は胸が痛んだが、原因がわからず気のせいだと思うことにした。

『わかった、エース』

エ「ん

よし、飯でも食いに行こうか」

恋歌の手を引っ張ってそう言ったエースに着いていき、食堂の場所も教えてもらう。

『(なんだろう…この人他の人とは違う気がする…)』

エースに何か特別な物を感じたがやはり原因がわからず首を横に振ってその気持ちを消した。











賑わう食堂も、隣に座るエースも、周りに座る隊長たちも、いつも通りだった。

恋歌はそれに違和感を感じないことを不思議に思っていた。

『(これが前の私の日常だったのかな…?)』

ただひとつだけ船に乗ってから感じた違和感は夜、一人でベッドで寝ている時だった…。
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