□タコパニック
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騒ぎを聞き付けた隊長たちやクルーたちはナースたちを守るためにタコを蹴飛ばしたりしている。

サボ「向こうはなんとかしてくれる」

エ「ああ

まずこれ取らねぇと!」

恋歌の足に引っ付いたままのタコを引っ張っているのだが、恋歌の足に絡み付いていてとれない。

『き、気持ち悪い…』

にゅるにゅるとした感触に涙目になっている恋歌にエースは一瞬ドキッとしたが、そんな場合ではないと思い直す。

ニ「さ、サボ」

サボ「ん?」

上着の前を握り締めて、サボの後ろに隠れるニーナ。

ニ「服溶けた…」

サボ「は?」

ニーナが指差す方向には先ほどニーナの服ごと捨てられたタコが服を溶かして出てきていた。

サボ「こりゃヤバイかもな…」

殺したほうがいいかもしれないと、風の力を使ってタコに放った。

サボ「なっ!?」

だがそれはぽよんという音とともに弾かれてしまった。

ニ「私のなら…」

ニーナも水でタコが斬れるように攻撃したのだが、それは避けられてしまった。

タコにあるまじきスピードに驚いているとまたニーナのお腹にタコが引っ付いた。

しかも今度は地肌についているため先ほどのように脱いで剥がすことはできない。

ニ「やだ!」

服を脱いでしまい上は下着しかつけていなかったニーナにタコの足がにゅるにゅると伸びる。

サボ「ニーナに触んな!」

ニーナに伸びる足を掴むがタコの足の方が数が多いので全部掴みきれない。

『え、エース…』

どんどんタコが上にあがってきて膝上ぐらいまで来てしまったので不安そうにエースを見る。

エ「んー!」

引っ張るが全く通じず徐々に上にあがっていく。

『ひゃあ!///』

恋歌が声をあげたことにより、一瞬船内の空気が固まる。

エ「恋歌?」

『やだやだ!///

スカートの中にタコの足入ってる!///』

エ「!!」

それを聞いたエースはばっ、と恋歌の足を見た。

確かにタコの足が二本スカートの中に入っている。

エ「このくそタコ!

どこ触ってやがる!」

『エースも捲らないで!///』

エ「あ、わ、わりぃ…///」

逆上してスカートに手をかけたエースは恋歌に怒られていた。

ニ「待って!このタコ布溶かすわよ!」

サボ「わわっ!?///

ニーナ!///」

ニーナはタコに下着まで溶かされたらしく、手でしか隠していない。

サボはそんなニーナを直視できずに顔が真っ赤だ。

ニ「もう!」

ニーナは全身を水に変えてタコから逃げてまたサボの後ろに隠れる。

今ニーナはサボから借りている上着以外は上になにも着ていないので近くにいるニーナにドキドキしっぱなしだ。

エ「恋歌何か力使えないのか?」

『む、無理///

集中できない///』

ニーナが力を使って逃げたのを見て恋歌もできるだろうと思い言ってみたが恋歌はスカートを押さえて、必死の表情だ。
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