僕のヒーローアカデミア

□4話
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HRと本日の授業は特に手伝うことがないと言われた恋歌は、一日事務作業をすることにした。

『(1-Aに関する仕事は緑谷君のコスチュームの修理依頼ぐらいか

他のクラスの人もコスチュームの修理依頼きてるから全部回して・・・)』

やることは山積みなので頭の中で優先事項を考えながら作業を進めていく。






あっという間に昼食の時間になったため、焦凍と約束した階段まで急いで向かう。

『ごめんね

お待たせ』

焦「おう」

先に来ていた焦凍はすでにおにぎりをむしゃむしゃと食べていたが恋歌が手に持っている昼ごはんらしきものを見ると、攻めるような目線を送る。

焦「これ、やめろって言ったよな?」

恋歌の手にはゼリー飲料。

てっとりばやく栄養がとれるのはわかるが毎日こればかりだと体を壊してしまうのではないかと心配で何度も言っているのに恋歌は一向に改善しない。

『いや、これ兄さんがいっぱい買ってくるからおすそ分けで貰っちゃうんだよね

ほら、片手で食べられるし手も汚れないむぐっ・・・』

ゼリー飲料のいいところを語っていた恋歌だったが、途中で焦凍に口におにぎりを突っ込まれしゃべることができなくなった。

焦「別に忙しい時や時間がない時は最悪それでもかまわないが、今日みたいに時間が取れる日はちゃんと食え

それやるから」

『はい・・・

(ていうかこれさっきまで焦凍君が食べてたやつじゃ・・・)』

口の中に入ってきたおにぎりを今度は恋歌がむしゃむしゃと咀嚼する。

おとなしくおにぎりを食べ始めた恋歌に満足した焦凍は次のおにぎりに手を伸ばした。




『!!』

焦「なんだ?」

静かな昼食を遮るかのような警報が学校中に響き渡る。

≪セキュリティ3が突破されました

生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難してください≫

機械の声が校内へ侵入者があったことを伝え、生徒を避難させるためのアナウンスをする。

焦「セキュリティ3ってなんだ?」

『校舎内に誰かが侵入してきたってことだね』

焦「へー、雄英に侵入する奴なんかいるんだな」

警報は鳴りやまないが二人は一歩も動かずいまだにむしゃむしゃとおにぎりを食べている。

焦「下の方が騒がしいけど避難しないといけないのか?」

セキュリティ3を突破されたことなど恋歌の在学中から今まで一度もない。

パニックになっている生徒たちはいっせいに外に出ようと必死になっているようだ。

『まぁほんとはしないといけないんだけど今降りたってすぐに降りれるわけじゃないしね

もうちょっとあとでいいんじゃない?』

焦「そうだな」

この学校には何人ものプロヒーローがいる。

万が一なにかあれば相澤から恋歌の携帯にでも連絡がくるはずだ。

それすらもないという事は取り敢えず迅速に対処しなければならない内容ではないと判断した。






数分後に他の先生からマスコミがオールマイトの取材の為に押し寄せてしまったことが原因だったと連絡がきた。

焦「大変なんだな、オールマイトも」

『そうだね・・・』

気になるのはそのあとにこの件に関して職員会議を行うと書かれている事だ。

『(また嫌な予感しかしないなぁ・・・)』

本日生徒が帰宅したのちに会議が開かれることとなった。
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