桜姫

□三人の成長
1ページ/4ページ

『やっと帰ってこれた』

コルボ山のどこかに降り立った恋歌は一番に息子たちがどこにいるのかを探す。

ペンダントの気配を探せば相変わらず仲が良いのか三人とも一緒にいるようだ。

だが、何をしているのか三人とも猛スピードで移動している。

取り敢えず恋歌はそこまで行くことにした。










『(見つけた!)』

移動する気配を追っていくと三人は大きな熊から逃げているところだった。

エ「そっち行くぞ!」

サ「ルフィ!行けるか?」

ル「おう!」

エースとサボで熊を誘導してルフィがゴムの力を活かして高く飛び上がり上から落ちてくる。

その落ちてくる威力で鉄パイプを熊の額を強く殴った。

熊は大きく仰け反りそのまま仰向けに倒れた。

ル「やったー!今日は熊鍋だー!!」

サ「よかったなルフィ」

エ「俺たちが囮してやったんだ

倒せて当たり前だ」

サ「いいじゃねぇか囮ぐらい

弟の為だ」

エ「まぁいいか」

喜ぶルフィに見守るエースとサボ。

いい兄弟だと恋歌は木の上から微笑んで見ていた。

サ「じゃあさっさと帰って飯にするか」

ル「飯、飯!!」

エ「それならさっさと熊運ぶぞ」

三人でずるずると大きな熊を引きずって運ぶ。

体長は三メートルぐらいあるだろうか。

そんな大きな熊を難なく引きずる三人は随分と逞しくなっていた。

『(五年…だもんね

大きくもなるか…)』









引きずって着いた先はやはりダダン一家の家。

だが何故かダダン一家の家の外に小さな家(?)があり看板らしきものには名前と○○の国とかかれていた。

『(何あれ?)』

ル「めーし、めーし!」

エ「そんなに食いてぇならお前も準備手伝え」

サ「そうだぞ

働かざる者食うべからずってな」

薪を拾ったり、鍋を用意したりする長男二人に何にもしていないルフィが怒られる。

サボに言われた言葉が効いたのかルフィも準備を手伝い漸くご飯になったようだ。

今の時間は夕方なので夕食ということなのだろう。

ル「いただきまーす!!」

勢いよくルフィは食べ始めたがエースとサボは難しい顔をして食べようとしない。

『(?二人ともどうしたんだろ)』

エ「サボ、気づいてるか?」

サ「ああ、熊狩ってる途中からだよな」

エ「今もだ、身に覚えは?」

サ「ありすぎて逆にわかんねぇや」

エ「確かにな

ま、本人に聞けばいいんじゃね?」

サ「なら、聞いてみますか」

エ「おい!さっきから俺たちをつけてるのどこのどいつだ!!」

サ「出てこいよ!相手してやる!」

エースとサボが顔を見合わせてぼそぼそと話し合っていてそれが終わると急に立ち上がって森の方に怒鳴った。

恋歌のいる方に…。

『(私のことかな?

まぁ気配を消してた訳じゃないしね)』
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ