桜姫

□挨拶
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二人に呼ばれた先は何度も来たことがある白い鯨のついた大きな海賊船。

そうモビーディック号である。

いつものように手摺に降りれば昔からいるクルーたちには警戒されずにすんだが、最近入ってきたクルーには警戒された。

だが、桜姫を知らぬ者の方が少ないのでちょっとした騒ぎになり、すぐにマルコが出てきた。

マ「久しぶりだよい

どうしたんだ?今日も親父に用かい?」

『お久しぶりです

いえ 、今日は呼ばれたので』

マ「呼ばれた?

俺たちは呼んじゃいねぇけど…」

『今回はマルコさんたちではありません』

マ「なら一体誰が…「桜姫!!」」

マルコの言葉を遮り大きな声で恋歌を呼んだのは懐かしい声。

マ「エース?なんでお前がここに…」

エ「俺とサボが呼んだんだ!」

マ「エースとサボが?

知り合いかい?」

最後の問いは恋歌に向けられたものだった。

『はい!

エース久しぶり!!サボは?』

サ「ここにいるよ」

サボを探して見渡せばエースの後ろから駆け寄ってくるサボの姿があった。

『サボ!!二人とも久しぶり!!

元気だった?』

エ「ああ!」

サ「ルフィは元気か?」

『もちろんよ

いつも修行してるわ』

マ「ちょっ、ちょっと待つよい!」

和気あいあいとした三人の雰囲気に回りにいた白髭海賊団のクルーたちはぽかんとしている。

マ「誰も状況が呑み込めてねぇよい

一旦親父のとこ行くよい」

エ「いや、ここでいいさ」

サ「そうそう、俺たち桜姫の了承があれば俺たちの関係を全部言うつもりで呼んだんだから」

『どうして?』

エ「俺たちの新しい家族なんだ!」

サ「だから紹介したいと思って!」

嬉しそうに言うエースとサボにこの船の人たちのことを本当に家族だと思っているということがよくわかる。

『なるほどね

でもまずは白ひげさんのとこに行きましょ

ここの船長さんに挨拶もなしじゃね』

エ「そっか

なら早いとこ行こうぜ!」

エースは恋歌の腕を掴んで一目散に船長室に駆けていった。

サ「おい!エース!!

あいつは…」

マ「俺たちも行くよい」
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