桜姫

□未来の海賊王の出航
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エースとサボのペンダントの気配が白ひげの気配から離れていったのを感じた恋歌は原作通りにティーチを追ったのかと少しだけ残念だった。

『(誰も死ななかったから追わないんじゃないかと思ったんだけど…

サボまで着いていくなんて…

ていうかサボも賞金首だったんだ

しかも特例の二番隊副隊長

隊長のストッパー役か…
異名は神剣のサボ、カゼカゼの実の能力者で自然系(ロギア)

随分と変なことになってきた

でも…)』

ティーチを追わなければエースが死ぬこともなかった。

だから行ってほしくなかった。

『(それでも…仲間を家族を殺そうとしたのが許せなかったんだね

私だって家族が殺されかけたらその人を許せない


変えてみせるよ…

エースもサボも死なせはしない)』


















そしてとうとうルフィの旅立ちの日。

ル「じゃあ俺行くな!」

「ルフィお前ボートで行くのか?

俺んとこの使わなくなった漁船使えよ」

ル「いいさ

ここから始めるんだ」

ルフィの船出にはフーシャ村の村人のほとんどが見送りに来ていた。

山賊たちは村人が怖がるということで来ないと言っていたが、姿が見えないだけでちゃんと来ている。

『気を付けてね

いい仲間が見つかるといいね』

ル「見つけるさ!

俺だってすっげー海賊になるんだからな!」

『うん、楽しみにしてる

ルフィに何あげようか迷ったんだけどこれあげるね』

ル「なんだこれ?」

恋歌がルフィに渡したものはいくつかの珠が入った小さな袋だった。

『これ使い方は割れば私を呼ぶことがそのペンダントじゃなくても出来て、飲み込めば空腹が満たされるし、怪我は治る

ちなみに空腹が満たされるっていうのと、怪我が治るっていうのはルフィのために付け加えただけだから他にこういうの持ってる人いても飲み込んだらだめだからね』

ル「なんでこの首のやつあるのにこれくれるんだ?」

『この先ルフィに仲間ができて、もしその場にルフィがいなくて私の力が必要になったときは、他のクルーたちに割れば私が来るって言っておけば使えるでしょ?

そのペンダントはルフィしか使えないから』

ル「わかった」

目をきらきらさせているルフィを見ると全部ルフィが食べてしまいそうな気がするが…。

『何かあんまり代わり映えのしない物でごめんね』

ル「そんなことねぇよ

ありがとう!」

珠の入った袋を大事そうにポケットにしまう。

ル「それじゃあ皆!

またな!」

ルフィが村人たちに手を大きく振って旅立っていく。
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