桜姫

□麦わら海賊団との接触
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『(ルフィ?)』

ルフィの手配書がフーシャ村に届いてから間もなくしてルフィのペンダントで呼ばれた。

ルフィの気配の場所はグランドラインの中。

回りの仲間と思われる数は人間が六人、後ひとつ人間とは違う気配がある。

『(さすがに誰かまではわからないか…


でもひとつは…鳥?ってことは…)』

恋歌は呼ばれたので桜姫としてルフィの元に飛んでいった。















『(あった、麦わら海賊団の船)』

海にぽつんと浮かぶ小さなゴーイングメリー号。

よく目を凝らしてみれば船首に乗ってルフィが辺りをきょろきょろと見渡しているのがわかった。

『(私を待ってるのかな?

呼んだのルフィだし)』

恋歌はルフィの所に降りていった。






『ルフィ』

ル「あ!桜姫助けてくれ!!」

ルフィが少し焦ったように恋歌に助けてくれと頼む。

『どうしたの?』

ル「実は仲間の一人がすげー熱なんだ!

桜姫にもらった珠飲ませてみたんだけど効かなくて…」

『あれは怪我は治るけど病気は治らないの…

ごめんね、先に言っておけばよかった』

ル「いや、それはもういいんだ

でも何の病気かもわかんねぇし他の仲間がヤバイかも知れねぇって…」

不安そうな顔をするルフィを恋歌がそっと抱き締めた。

『ルフィはその仲間を助けたいのね?』

ル「ああ」

『その仲間が大事なのね?』

ル「ああ!」

『わかったわ

できる限りのことはしてみる

その代わり私は恋歌としてルフィの仲間に会うわ

ルフィは私を恋歌と呼んで

それから私はルフィの姉として通すわ

私の力をバラしてはだめ、強いということも言ってはいけないわ

これが約束できる?』

ル「そんだけでいいのか?」

『守ってくれるというのならね

可愛いルフィのためなら多少の無理はするわ』

ル「無理はすんな

でも頼む!」

矛盾しているようなことを言うルフィだがよっぽど仲間が大事なのだろう。

必死で頭を下げてきた。

『ところで他の仲間は?』

ル「誰も出てくんなって言って部屋に置いてきた」

ルフィのちょっとした気遣いをありがたく感じる。

『ありがとうね

お陰で動きやすいわ』

恋歌は発動を解いていつものカッターシャツと短パンにヒールのあるサンダル姿になった。

『案内してもらえる?』
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