□女たちの作戦
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そしてハンコックやシャンクスたちが来てから数日が経ったある日のこと。

恋歌はレイラに呼び出され、ナースたちが寝ている部屋に連れていかれた。

大人しくついていったのはナースたちも自分が桜姫であることを知っているし、なにより恋歌を呼びに来たレイラがスキップでもしそうなほどルンルンで来たからだ。

部屋に行けば数人のナースと何故か白ひげ海賊団にほんの数人いる女戦闘員がいた。

もちろん不機嫌そうなローラもいる。

レ「さ、入って」

恋歌を促して扉を閉めるとそのまま鍵をかけた。

『?なんで鍵なんかかけるの?』

レ「急に入ってこられたら困るでしょ?」

一体誰に入ってこられたら困るのか。

男はナースの部屋と言うだけあってノックをしないと入ってこないし、その他に困りそうな人物は誰も思い当たらなかった。

レ「さて、役者も揃ったことだし始めましょうか


出された椅子に座らされた恋歌はレイラの話に耳を傾けた。








レ「題して…

"サボ副隊長とニーナをくっつけろ作戦!"」

胸を張って言ったレイラの言葉に反応したのは恋歌以外の女たち。

拍手をしている回りをレイラは片手を上げて制した。

レ「協力してくれるわよね?」

恋歌ににっこり、という効果音がつきそうな程の笑顔で聞いたレイラは拒否権はないのよ、と言っているようなものだ。

『まぁ協力しないことはないですけど…

何でまた?』

レ「はぁ…

別にね、私たちもあの二人のペースってもんがあるだろうし、口出しはしないつもりだったわ

でもね!」

ばんっ、と近くにあった机を叩いたレイラはぐっと握り拳を作って恋歌に詰め寄る。

レ「じれったいのよ!」

『へ、』

レ「何をするにも、どこへ行くにも、ご飯を食べるときもいつも隣、宴の時だってあまり離れているのを見たことがないわ

どっからどう見ても相思相愛の仲!

なのに付き合ってないってどういうこと!?」

『あ、いや、私に言われても…』

レ「だから私たちでさっさとくっつけちゃおうってわけ

もちろんサボ副隊長に告白させるわ」

恋歌から距離をとったレイラは落ち着きを取り戻したようで腰に手をあてた。

レ「参加するのはナース全員と女戦闘員そして恋歌よ

簡単に言えばこの船のニーナ以外の女全員ってことね」

いつの間にそんな大がかりな作戦になっていたのか。

自分が最後に呼ばれたということはすでに他の全員はこの作戦を知っていたということだ。

レ「ニーナは恋歌の言うことなら聞くし是非とも主力で頑張ってもらいたいものね」

『できる限りはね』

恋歌もニーナがサボのことを好きなのは出会ってから間もなくして知っている。

サボの気持ちを聞いたことはないが、常に一緒に行動しているところを見ると嫌いではないことは確かだ。

ロ「ったく、何で私まで…」

ぶつぶつと文句を言っているローラは隅っこの方の壁にもたれ掛かって腕を組んでいる。

レ「まぁそう言わないで

二番隊の貴女には手伝ってもらうことあるんだから」

ロ「これ一回きりだからね」

何だかんだローラも協力してくれるようだ。
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