２
□死の外科医
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今日も穏やかな海を行くモビーディック号は次の島へ向けて上陸の準備をしていた。
次の島は冬島らしく風も冷たくなってきている。
クルーたちは完璧な冬の気候になる前に冬の服などを出したりしていた。
レ「うん、とりあえずはこれで寒さはしのげるわね」
『ありがとうございます』
しかし恋歌は春島、夏島、秋島は行った事があるが白ひげに入ってから冬島は初めてなのでコートなどを持っていなかった。
なので次の島で買おうということになり、白ひげからお金ももらったのだが防寒をきっちりしていかないとだめだと言われたのでレイラに使っていないものを借りにきたのだ。
ナースたちが使っていない白いロングコート、赤いマフラー、茶色の手袋を貸してくれた。
明日には上陸するとのことなので借りたものを持ってエースの部屋に帰る。
エ「お、いいの借りれたじゃん」
『うん
暖かそうなのかしてくれたの』
冬だからと言って特に防寒対策など必要のないエースはいつも通り部屋にいた。
エ「あとは誰と行くかだよな…
着いていってやりてぇけど…」
『2番隊は見張りだもん
しょうがないよ』
エ「はぁ…」
エース率いる2番隊は次の島では見張りを言いつけられており、恋歌と一緒に島に降りることはできない。
先の偵察で危険などない平和な島だということがわかっているのでそんなに心配することはないのだが、海軍が近くに来ているとのこと。
顔がばれていない恋歌なら買い物ぐらい大丈夫なのだろうが、そのせいで非番の隊長格は着いていけない。
だからと言って部下に任せてもいざという時は恋歌の邪魔になるだけ。
エ「うーん…
どうすっかなぁ…
レイラたちも忙しいって言ってたし無理っぽいよなー」
『エースは心配しすぎだよ
島に降りるのはレイラさんたちと同じ時間で最初は一緒に行くし、買い物ぐらいひとりで大丈夫』
エ「んー、じゃあ海軍とか知らない怪しいやつには着いていかないこと
これが条件だ」
『はーい、エースぱぱ』
エ「うむ、よろしい」
くすくすと笑いながら2人で冗談を言い合う。
島への到着は明日の午後。