桜姫

□一日目終了
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ちょっとエースがびっくりしていたが気にせず全部脱ぎ終えるとエースを抱いて湯船に二人で浸かる。


エ「あのさ、1つ聞いてもいい?」

『どーぞー』

エースが急に真剣な声で聞いてきたが恋歌はお風呂が好きなのでリラックス状態の今は間の抜けた返事しか返せない。

エ「何で俺あんたと一緒に風呂入ってんの?」

『えーだってこの浴槽の大きさだとエース一人だと沈んじゃうしシャワーだけにしても届かないでしょー?

それに二人で入った方が経済的にもいいしねー』

確かに言われていることは正論なのでエースは何も返すことはできない。

しかし二歳児にも小さな男のプライドはあるようで、女の人に抱えられてお風呂に入るということは若干抵抗があるようだ。

等の本人は全く気にしていないが…

『エースも眠たいだろうしすぐに体とか洗って出ようか』

そう言うとエースを抱き抱えたまま湯船から上がり、備え付けてあった椅子に恋歌が座り、その膝の上にまたエースが乗った。

しかも今はお互いに裸で恋歌の柔らかい体が直にエースにあたる。

二歳児なのでそれで慌てることはないが無防備すぎやしないかとエースは悩む。

今日出会ったばかりの自分に何故ここまで普通に接するのかと。

考えても鼻歌を歌いながら上機嫌でエースの頭を洗う恋歌の心情はわからない。

考え事をしている間にいつの間にか体まで洗われてしまっていたエース。

『はい、終わり

ずいぶん大人しかったね』

と、急に言われたときにはエースは心底驚いていた。

今エースは自分の方を洗うと言うことで湯船に立ちながら浸かっている(立っていないと溺れるのだ)。

だいぶ急いでくれたのか十分程度で全てを終わらせたようだ。

『お待たせ

上がろうか』

そう言ってエースを湯船から出して持ってきたタオルでエースの体を拭いてやる。

恋歌は素早く自分の体を拭いて服を着た後にエースの頭を拭いてやりながら何を着せようかと悩む。

『(エースの荷物が届くのが明日だから明日までは替えの服がないってことよね

神様が用意してくれた私の服でも着せておこうか)』

そう思い自分のTシャツを一枚持ってきた。

エースに着せてやるとワンピースみたいになってしまったが今日限りだしいいだろうと自己完結させた。
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