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□女VS女
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エ「なぁ!こいつ診てくれ!」
朝から壊れそうなぐらい強く扉を開けたエースだったが、特に誰も文句を言うものはいなかった。
「?誰だそれ?」
エ「説明はあとだ!
とりあえず診てくれ!」
中にいたのは中年の男に周りには美女のナースさんたち。
診察はその男とレイラと名乗るとても三十代には見えない美女がしてくれることになった。
「で?どこを診りゃいいんだ?」
エ「………どこだ?」
エースの惚けた返事に船医は持っていたボールペンでエースの頭を叩いた。
「んじゃお嬢さん
どこが悪いんだ?」
エースではだめだと思ったのか恋歌に直接聞いてくる。
『そうですね…
足と、内臓でしょうか…』
こちらも曖昧な答えしか返ってこなかったがエースよりはマシだと先ずは足を見せるようにとベッドに寝かされた。
「………うーん」
エ「どうだ?」
「何をしたら、っていうか何をしなかったらこれだけ筋力が落ちるのか…
お嬢さん、あんた歩けないだろ」
『はい
2週間はかかると言われました』
「2週間じゃこれは治らんよ
長期間のリハビリが必要になる
どうしてこうなった」
『えっと…』
恋歌が言いにくそうにしていると側に控えていたレイラに頭を撫でられた。
レ「そんなに言いにくいなら言わなくていいわ
ニックさん、この子のリハビリ私が手伝ってもいいですか?」
船医の名はニックというらしい。
レイラも信用されているのか任せたといい、ニックはエースを引っ張って部屋から出ていった。
レ「あなたの名前教えてもらえる?」
『恋歌といいます』
レ「それじゃあ恋歌
あなたエース隊長とどういう関係?」
『は?』
いきなりそんな質問が来ると思ってなかった恋歌は間抜けな声を出してしまった。