◇光と闇-櫻葉main-◇

□◇第1章◇
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それから仕事にいってもキミは


「翔ちゃん今日は早いねー!お菓子食べるー??」


なんて呑気に言うもんだからこっちも拍子抜け。


だからそれからも見た夢のことなど気にもしなかった。


それが罪なのか罰なのか・・・・。


キミがどんなに苦しくて、


不安で、


寂しくて、


辛くて、


悲しんでいたのかなんて気が付いていなかったんだ。


キミの持前の明るさ、


元気さ、


気前のよさ、


温かさ、


優しさ、


眩しい笑顔・・・・


いつも嫌な顔1つさえもしなくて、


怒りもしなくて、


そんなキミに結局甘えていただけなんだよね・・・・。


こんなにキミを想っているのに


気づくことのできなかった自分の情けなさが棘に変わって胸にチクチクと刺さる。


これほど自分の不甲斐無さに落ちたのは初めてなのかもしれない。


そして大切な光が闇に染まったとき、


その時人は自分の情けなさに狂い出す―――。

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