学校へ行こう
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いつも通り、校門を抜け玄関で靴を履き替える。
―――ぐー―――
一度職員室に顔を出し、必要な書類等をまとめ退室。
―――ぐー―――
廊下を進み、保健室の扉の前に到着―――さて。
―――ぐー―――
この制服姿の生徒は、一体いつから私の後ろにいただろうか。
『君は帰らないのか?』
「、はっ!ここは―――学校ではないか!」
『・・・大丈夫か?休んでいくといい』
意識が無かったのか。
「いえ、体調に問題は―――っしかし、その、」
『話だけでも聞こう』
「・・・忝ない」
扉を開けて促せば、彼は申し訳なさそうに俯いた。
何やら訳ありのようだ。
・・・おっと。
『君、』
「?」
『土足は感心しないな』
「っ、申し訳ござりませぬ!」
ふむ、礼儀は正しい。