学校へ行こう

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「そだ、俺様、猿飛佐助っていうの」

『あぁ、知っている』

「あら、感激!」

『それは良かった』

「薫ちゃんには佐助って呼ばれたいなー」

『授業始まってるぞ』

「あれ、スルーされた?・・・一時限目の授業はもう安泰なんだ。俺様こう見えて結構優秀なのよ?」


彼はよく喋る。
例え単位が足りているからと言って、サボっていいとは言えない、が。


『そうか―――では何か相談事か?』

「んー、もうちょっと薫ちゃんとお話したいなーって」

『聞こう』

「わ、」


未だベッドに座っている彼のところまで、デスクから椅子を滑らせる。


『・・・・・』

「あー・・・・・」

『・・・・・』

「・・・・・えと、」

『・・・・・まだか?』

「そ、そんなに見つめられると照れるっていうか!」

『目を見て話さなければ相手に失礼だろう』


話をしたいと申し出たのは彼。
そして私は受け入れたのだ、そうするのが当たり前だと思う。


「そう、かも知れないけど、」

『、熱でもあるのか?』

「っ!な、ないよ!」


赤い顔に手を伸ばすが、払われてしまった。
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