学校へ行こう
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「―――わかった。では、たまに様子を見に来る。刑部に報告せねばならないのでな」
『たまには君の意思で会いに来てくれよ』
「っ・・・ここまで足を運ぶのは私の意思だ!」
彼が声を上げた時、扉が開いた。
「薫、茶を出してもら―――――みっ、三成!」
「官兵衛、貴様また業務を放っているのか!」
「いや待て、小生はしっかり働いて「言い訳など許可していない!」ちょ、薫!助けてくれ!」
今日も黒田先生はついていないようだ。
『落ち着け三成。今は休み時間だ、休憩も必要だぞ』
「・・・・・くっ!」
――〜♪〜♪〜♪――
『「「・・・・・」」』
休み時間終了のチャイムに対し、黒田先生が「なぜじゃ」という顔をした。
「み、三成、授業だぞ!」
「私は自習だ!貴様、働け!」
『・・・・・元気そうで何よりだ』
細身で青白い彼だが、元気な様子にひと安心だ。
保健室を物凄いスピードで飛び出した黒田先生も、まだまだ足腰は丈夫そうである。
さぁ、今日も出番だ。
“石田三成”、“純粋なツンデレ”。
それに加えて“大谷吉継”、“心配性”。
「なぜじゃぁー!」
・・・・・む、捕まったか。