航海日誌「夢現」


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午前6時。

携帯のアラームでいつものように目が覚めた。



『・・・携帯、どこ―――』


ぽすん。


それを止めようと、枕の周りをぽすぽすと叩く。
あった、あった。



『携帯、ふわふわ・・・・・ふわふわ?』



ぽすん、ぽすん。


携帯がふわふわなものか。


横になったまま確認すると、そこには人の頭ほどの―――









『まりも!』








「やんのかヘボコック!」


『うわぁ』




大声に反応したのか、がばりと動いた“まりも”には顔があった。


“まりもさん”だった。
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