短編▼

□猿山の大将
2ページ/16ページ




「いやー懐かしいなー、あの時のコークスの格好ときたら今でも笑えるよー」



「俺の昔話を酒の肴にしてんじゃねぇよ!!つか糸引いてんぞ」



「おっと」



御頭に拾われて盗賊の仲間入りをしてから十数年が経ち


言葉もまともに話せなかった俺も、ツッコミに差し支えない程度に話せるようになった



「あーあ、逃げられた、なんで釣れないのかなー?」



「酒なんか飲みながら釣りやってからだろ」



ちなみに今は盗賊団の鍵師であるケイと見回り兼食糧調達


歳も近く、一番つるみやすい仲間だ



「そーゆーコークスも餌外れてるよー?」



「んな‥‥あー畜生!!」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ