短編▼
□猿山の大将
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「いやー懐かしいなー、あの時のコークスの格好ときたら今でも笑えるよー」
「俺の昔話を酒の肴にしてんじゃねぇよ!!つか糸引いてんぞ」
「おっと」
御頭に拾われて盗賊の仲間入りをしてから十数年が経ち
言葉もまともに話せなかった俺も、ツッコミに差し支えない程度に話せるようになった
「あーあ、逃げられた、なんで釣れないのかなー?」
「酒なんか飲みながら釣りやってからだろ」
ちなみに今は盗賊団の鍵師であるケイと見回り兼食糧調達
歳も近く、一番つるみやすい仲間だ
「そーゆーコークスも餌外れてるよー?」
「んな‥‥あー畜生!!」