復活

□Merry Christmas
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夜。

 ピーンポーン。

 獄寺の家のチャイムが、部屋に鳴り響いた。
 獄寺は、瞬時の判断で、チェーンを、下ろし、鍵をかけた。その時、外に音が漏れたのであろう、外から、ドアを、軽めに叩かれ、山本の声で

「獄寺ー居ないのかー」

 と、言われた。
 居ないも何も・・・!獄寺の、額に、冷や汗が伝う。子のまえの教訓で、絶対に、このドアを開けやしないと、心で誓い、必死で、ドアを守る。
 そんななか、外に居るであろう、山本のドアたたきは続く。もちろん、”獄寺”と連呼するのを忘れずに。
 
「・・・あっ!ツナ?あのさぁ、今、獄寺の家の前来てるンだけど、獄寺が」
「あぁぁぁああぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

 十代目に電話するなんて、卑怯だぞこの野郎!と、玄関を押し開けると、そこには、満面の笑みで、山本が立っていた。しかも、手には、電話できそうなものを持っていなかった。
 はめられた・・・。
 獄寺は、山本の笑みの裏に垣間見える腹黒さを、感じ取った。
 やばいいぞ、これは・・・。
 山本の満面の笑みがいまだ続いている。それを、見つめ続け、獄寺は、勢いよく、ドアを閉めた。否、しめようとした。その、閉めようとした、ドアは、山本の足によって止められる。

「獄寺。中、入ってもいいか?」

 言う前から入る気満々だろ!!
 どうも、閉まらないドアを、もう一度、大きく開かせる。山本は、やっと、入れる気になったのかー。などとほざいているが、そんなこと、獄寺がするはずが無かった。
 そして、めいいっぱい開いたドアを、勢いよく閉めた。否、閉めようとした。
 閉めようとしたドアは、またしても山本に止められた。しかし、足で。ではない。山本のバットでだ。ちょっぴり、ドアの端のほうが黒くこげている気がしたが、そんな恐ろしい事実は見ないことにした。

「何。獄寺。入れてくんねーの?」

 ドアの焦げを見つめつつ、獄寺は思った。
 

 こいつを敵に回してはいけないと。



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