復活
□ウェイター
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昼ご飯を食べ終わり、屋上のコンクリートの床に手をつける。外気とまったく違う温度が心地いい。そういえば、風がふいてきている気がする。それも、心地よさを手伝っているのか。と、思った。
「・・・・でさ、それで、ランボが・・」
「また、アホ牛ですか・・・」
途切れ途切れに聞こえてくる二人の声も手伝ってか、なんだか、ウトウトしてきた。大丈夫だ。確か、昼休みは、あと、30分ほどあるはずだ。
少し、フェンスに寄り掛かる。体重が、フェンスに包み込まれて、カシャンと、軽い音がした。
距離を、ほんの少しおきながら、獄寺と、ツナの会話に耳を傾ける。そういえば、さっきから、獄寺は、ツナとしか喋ってないな。てか、凄い笑顔なきがする。
なんか、ツナって凄ぇな。獄寺を丸み込んでる。
「あ。山本眠い?」
「ん・・・別にそうでもない・・」
「眠そうだよ?教室戻ろうか?」
「大丈夫。話続けて」
「・・そう?」
「山本もこういってることですし、大丈夫ですよ!」
獄寺が、一瞬俺に、嫉妬に似た目線を向け、ツナにまた、目線を戻した。
あ。もしかして、獄寺って、ツナの事好きなのかな。だとしたら、俺、敵?
ふっと、変な考えが頭をよぎったので、頭を振り、その考えを振り落とす。だって、おかしいだろ。男が男の子と好きなんて。あ。でも、好きになったなんならしかたないかも。
「ごめん、オレちょっと、トイレ」
ツナがすまなさそうに、席を立った。すこし、小走り気味に行く。
獄寺と二人とても、ありえないくらいの沈黙が訪れる。いつもなら、このくらいの沈黙押しのけられるのに。なんでだろ、獄寺と二人になった途端、喋れなくなった。
なんだか、胸もドキドキ言ってるし。
なんだろ、これ。