セイント†ブラッド
□第T幕
1ページ/15ページ
実力テスト(?)が始まってから一時間半が経った。
最初の二人程が終えて、中から出てきている。
結構大変なのが様子を見てとれる。
「次、森 蒼音。中に入れ。」
名簿にチェックを入れながら、ラストが呼ぶ。
「はい。」
蒼音は、昨日丹念に手入れをした新しいロッドを持って、Battle Roomへと向かう。
野球のボールより少し大きめの球体をした通信機が、フワフワと浮きながら蒼音に付いてきた。
「何か質問があったらソイツに向かって聞いてくれ。破壊したりしたら、何かあっても分からないから壊すなよ。」
ラストの忠告に無言で頷くと、蒼音は中へと足を踏み入れた。
自動で開いた扉の先を見る。