セイント†ブラッド
□第T幕
2ページ/15ページ
「…森?」
中に入ると、鬱蒼と茂った森の中にいた。
(まさか…ダジャレ?)
だとしたら最悪だ…と思わずにはいられず、顔を少ししかめながら進む。
≠今回は、迷いの森の設定だから、そんなに強いモンスターは作っていないが、あんまりナメてかかるなよ。≠
突然、通信機から声がしたので、蒼音は少し飛び上がりそうになった。
「…ナメてかかれるほど弱いのなら、瞬時に消し去ります。」
平静を装い、ロッドを構え直すと蒼音は無表情のまま言った。
その言葉にラストは恐…と小さく呟くと、
≠全員この場所で戦うことになってるから、ダジャレとかじゃねぇぞ。≠
蒼音の感じたことを知ってか知らずか、真剣な声色でそう続けた。
「…」
蒼音は言葉を返す気も起きず、無視して先に行くことにした。